コラム

Column

“大好きな地元の方々の健康を支えたい”
それが、エリアマネージャー兼薬局長として働く原動力

かもめ薬局

2024.12.25

かもめ薬局では、地域のみなさまに頼りにされる薬局を目指して、スタッフが日々研鑽を積みながら業務に取り組んでいます。今回は、エリアマネージャー兼薬局長として働く入社13年目の内山 碧さんに、「かもめ薬局で働くこと」について聞きました。

エリアマネージャー 兼 かもめ薬局(1号店)薬局長・管理薬剤師

内山 碧

「自ら志願し、エリアマネージャーを兼任」

Q. はじめに、トライアドジャパンに就職したきっかけや、入社してからの経緯を教えてください。

内山:私が薬局長を務めるかもめ薬局(1号店)は、実は私の地元の薬局でもあります。薬学部時代の実務実習も、ここでした。実習でお世話になった先輩が患者さんからの信頼が厚い方で、「この先輩のように地域の方に役立ちたい」と思い、トライアドジャパンに就職しました。

2012年に入社し、初めて配属されたのもかもめ薬局です。外来対応や在宅業務における訪問診療への同行などの薬局業務を学び、2015年から相模が丘店で薬局長代理として4年程勤務した後、2019年にかもめ薬局に戻りました。2024年6月からは、当薬局を含む近隣3店舗(かもめ薬局、なぎさ店、相模原中央店)のエリアマネージャーも兼任しています。


「薬局長とともに地域の健康レベル向上を目指す」

Q. エリアマネージャーとしての業務内容を教えてください。

内山:基本的には、担当する店舗の売上やスタッフの働き方を見守りアドバイスを行い、必要に応じて薬局長とともに改善策を考え、実践するのが仕事です。
エリアマネージャーにならないかとの打診は以前からあったのですが、実はずっと迷っていました。今の店舗にはかかりつけ薬剤師として担当している患者さんが100名以上います。その患者さんたちを抱えたまま、エリアマネージャーとしての仕事ができるのかと不安があったからです。会社の規定が変わり、現場を離れることなくエリアマネージャーとしての業務も兼務できるようになったこともあり、より地域に貢献できるのであればと、エリアマネージャーに志願しました。

一方的に指示を出すだけではなく、薬局長や店舗スタッフの目線を持ち、共に成長できるエリアマネージャーでありたいと思っています。担当する3店舗は、距離は近くても薬局ごとの特性が異なります。私は1つの薬局での勤務が長かったので、それぞれの薬局の地域における役割を深く理解し、その上で、薬局長と一緒になって未来のビジョンを描いていきたいと考えています。

将来的には、3店舗が連携して、この地域にお住まいの方の健康レベルを全面的に底上げできるような取り組みができるといいですね。まずは、3店舗ともかかりつけ薬局として、より地域に貢献していくことが目標です。共同で健康に関するイベントを開催することも考えています。

Q. かかりつけ薬剤師として関わった患者さんのなかで、印象に残ったエピソードはありますか?

内山:ある日3人のお子さんを持つお母さんがいらして、「この子たちのかかりつけ薬剤師になってほしい」と言われたんです。かぜなどで時々来局される程度で、定期的に薬局を利用している方ではなかったので、不思議に思ってその理由を聞いてみました。すると、「娘が成長した時に、健康や体のことについて気軽に相談できるかかりつけ薬剤師がいてほしいと思ったから」と話してくださったのです。

お子さんたちはまだ小さく、本人が「相談したい」と思うのは先のことだと思いますが、健康や体について気軽に相談できる存在として、薬剤師を認めてくれているのだと、嬉しく感じました。


「患者さんにとって薬剤師がもっと身近になる地域へ」

Q. この店舗は、健康サポート薬局にもなっています。健康サポート薬局として地域にどのような貢献をしていますか?

※健康サポート薬局とは、厚生労働大臣が定める一定の基準(薬剤師の資質(一定以上の経験年数、研修受講など)、薬局内の設備、アクセスしやすい開店時間の設定など)をクリアし、都道府県知事に届出を行った薬局のこと。薬に関する相談だけでなく健康に関することや介護用品などに関する相談にも応じます。

内山:力を入れているのは、薬局での健康イベントや出前講座などです。かかりつけ薬剤師として日々患者さんと会話する中で、「薬剤師さんには気軽に話せるし、いつでも相談に乗ってもらえる」とおっしゃる方が少なくありません。私たち薬剤師は、一番身近な医療者として、患者さんの健康意識を高めたり、未病の段階から健康をサポートできると考え、薬局でのイベントや出前講座などを行うようになりました。

具体的には、年1回の「健康フェア」と半年に1度の「健康セミナー」などを開催しています。健康フェアは、測定機器をレンタルして、血管年齢、骨強度、脳年齢測定、血圧測定などを行ったうえで、生活上のアドバイスをしています。なかでも、健康維持やQOL向上を目的とした高齢者向けのネイルケアは特に好評で、手元が綺麗になると皆さんパッと明るい表情になりますね。

健康意識が高い患者さんのニーズに応える形で始めたのが、健康セミナーです。健康フェアよりも小規模の勉強会で、睡眠や血圧など、要望の多いテーマを設定してお話ししています。

社会福祉協議会からの依頼で出前講座を行うこともあります。自治会館で開催される高齢者のおしゃべりサロンの一環として、薬の使い方や食中毒、手洗いなどの感染防止策などについて、リクエストに応じて講演します。

準備は大変ですが、「勉強になった」「またやってほしい」など、地域の方に喜んでもらえるのが嬉しくて、励みになります。これからも継続していきたいです。

健康セミナーで地域の方の健康相談に応じる内山さん

健康セミナーで地域の方の健康相談に応じる内山さん

Q. 今後のキャリアについて、目標や展望をお聞かせください。

内山:まずはエリアマネージャーとしてのスキルアップが目標です。薬局長をはじめスタッフたちに信頼されるエリアマネージャーになりたいですし、スタッフたちが安心して働ける環境を整えたり、より患者さんに寄り添った薬学管理や健康サポートができるよう、全員で取り組みたいと考えています。

それと同時に、自分の強みを活かして現場で貢献し続けることも大切にしたいので、自己研鑽を怠らないようにしたいです。

会社では定期的に専門医を招いた研修会を開催しており、今シーズンは「最新ガイドラインで学ぶ薬物療法の基本」というテーマで、各疾患の専門医から最新ガイドラインに沿ったレクチャーをしていただきます。私は欠かさず出席するようにしています。

毎回勉強になりますが、特に「頭痛の診療ガイドライン2021」について学んだ回では、先発品と後発品では血中濃度の立ち上がりが異なることから、効果は同等でありながらも効果発現の時間に差が出ることがあり、専門医たちはそれによって薬剤を使い分けるといった教科書に載っていないような生の知識を得ることができました。

知識が増えると、説明が充実したり、副作用にいち早く気づけるなど、患者さんに対してできることが増えます。これからも学びを深めていき、もっとも身近で相談しやすい医療者として、地域の方々に知ってもらえたら嬉しいです。

Q. 最後に、トライアドジャパンに興味をもたれている薬学生さんへメッセージをお願いします。

内山:上司とも後輩とも話しやすい距離感の会社です。困ったことがあれば気軽に上司に相談できますし、私もエリアマネージャーとしてそうありたいと思っています。神奈川・東京・埼玉エリアで薬剤師として活躍したい方、ぜひ一緒に働きましょう!

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